かつて一定レベル以上のランナーは、ランニングの際に履くランニングシューズと普段履きのスニーカーを履き分けることが一般的であった。しかしながら最近ではランニングシューズがスタイリッシュなデザインかつカラーリングとなったことから、1足の靴でオンオフを兼ねさせることはあたり前。特に人気なのは優れた機能性とインパクトのあるデザインを高次元で融合したモデルで、高価格にもかかわらず高い人気を誇る。
宇宙にいるかのような柔らかさ×目を引く唯一無二のデザイン
アメリカのランニング専門店で最も高いシェアを誇るブランドといわれるのが『ブルックス』。ランナーが求める機能性を的確に製品化したプロダクトラインアップは、ビギナーからトップアスリートまであらゆるレベルのランナーに愛されているが、この夏に手に入れてヘビーローテーションしているのが「オーロラ」(2万7500円)だ。
従来にない革新的なアッパー&ソールユニットに着地時の衝撃を吸収し反発エネルギーへと変換するミッドソール部分の液化窒素ガスを含有させ臨界発泡させた「DNA LOFT V3」をミックス。これにより、ランナーに独特な浮遊感を提供してくれ、ランニングシーンからライフスタイルシーンまで対応してくれる優れもの。
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自分がオーロラを選んだ最も大きな理由は、その唯一無二のデザイン。最近のシューズはブランドこそ違うものの、フォルム、ミッドソールの厚み、カラーリングなどが似通っているのは事実。シューズの構造も共通点が多いことから走り心地も「A社の○○○とB社の○○○はそっくり!」ということも少なくなかった。
その点、ブルックスの「オーロラ」を履いて走ってみると、スローペースから速めのペースまでしっかりと対応してくれるが、その走行感はどのランニングシューズとも異なる。ソフトな接地感ながら反発性は力強く、フワフワした感覚ながら安定性も高いレベル。サイズ27cmで240g(片足)と見た目よりも軽量なので、レースで使ってみてもいいと思った。
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ブルックスのオーロラを買ってよかったのは、その独特な走り心地はもちろんのこと、「その靴はどこのブランドですか?」「今、履いているランニングシューズカッコいいですね」と、知り合いや出会った人に聞かれること。やはり自分自身が身に着けているモノが注目されたり褒められたりするのは嬉しいものである。夜間走行時の安全性を高めるリフレクターをヒールカウンター全体に大胆に配したデザイン、前後二分割されたボリューミーなソールユニットなど、カジュアルシーンで履いた場合は、足元のアクセントに最適だ。アウトドアブランドのショーツやスポーテテイストのストレッチパンツから色が濃い目のデニムまで、ボトムを選ぶことなく活躍するのも嬉しいポイント。
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BROOKS(ブルックス)「AURORA(オーロラ)」
価格2万7500円(税込)
製品貸与:ブルックス