アウトドアに造詣が深いスタイリストの平健一さん。数々のギアのプロデュースでも知られる彼が、「本当に買ってよかった」と言えるキャンプ道具を披露。偏愛する3つのアイテムを紹介しよう。
いろいろなアウトドアギアをフィールドで試してきましたが、特に愛着が湧くギアというのは、家でも使えてインテリアにも馴染むデザインのものが多いですね。キャンプ専用ではなく、キャンプ兼用。価格が高かったとしても、質がいいから長持ちするので、結果コストパフォーマンスは良くなります。
偏愛キャンプ道具1:レザー フォールディング ローチェア
キャンプ用の椅子はいろいろと持っていますが、中でもお気に入りはイギリス軍のローバーチェアをモチーフに、シートと背もたれをスウェード素材にしたローチェア。インテリア好きにはお馴染みの家具屋「TRUCK」と、ノンネイティブが展開するバッグブランド「hobo」がコラボしたモデルで、5年前に購入。焚き火を眺めるのにちょうどいい、超ロースタイルなチェアで、ずっしりと座れます。「今日はなんもしなくていい!」というプライベートのキャンプでは、ここが僕の定位置(笑)。料理とかせず、のんびりお酒と焚き火を愉しむ男のキャンプには最高の相棒ですよ。
偏愛キャンプ道具2:パタパタテーブル
この椅子に合わせて使っているのが、新潟にある「OUTSIDE IN」が作っているパタパタテーブル。アメリカ人の社長がメイドイン新潟にこだわっているユニークなブランドで、アウトドアファニチャーというより、まさに家具のような佇まいに一目惚れ。7年ほど使っていますが、いまだにキャンプ場で人とかぶることがありません。天板のサイズやカラーもいろいろあるのですが、すべて自社工場で職人が手作りで仕上げているため、在庫数に限りがあります。気になる人は早めにチェックしておくと良いでしょう。
偏愛キャンプ道具3:ポギーラ ハンドナイフ
もうひとつ、壁に飾っておくととにかくカッコいいのがハンドナイフです。ニューヨークを拠点にナイフを手作りしているポギーラ氏とファッションブランドの「オールドジョー」がコラボした逸品で、5年ほど前に購入。ハンドル部分には真鍮や象牙、ウッドを使っていて、見た目がヤバすぎです。かの人気歌姫も自宅用に持っているらしいですけど、僕はキャンプのときに、このナイフで塊肉を切る瞬間が最高に幸せ。使うほどに味が出てくるので、メンテナンスしながらこの先もずっと付き合っていきたいですね。