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Interview

なりたい自分に投資する

黄皓さんが導く次世代型ホームフィットネスとは?

author: 藤原 奈津子date: 2022/04/22

「あちゃー、雨か……」で、外出が億劫になってパーソナルジムをキャンセル。どんなに強靭な“初心”があっても、天気に勝てない日もあるだろう。運動を始めるより、運動を習慣として続けるほうが圧倒的に難しいのだ。

天候や服装などの荷物、急に入ってくる予定など……運動を続ける時にハードルとなるさまざまな壁をなくし、自宅でトレーニングできるサービスを提供するのが次世代型IoTスマートデバイス「MIRROR FIT.(ミラーフィット)」だ。運動をサポートするサービスは数あれど、MIRROR FIT.は鏡に注目し、フィットネスマーケットに新たな価値を生み出す。それは、いわば「パーソナルセンスとしてのフィットネスの提供」と言えるだろう。

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「今運動したい」「今ならできる」に応える

フィットネスマーケットの中でも成長著しい分野が「ホームフィットネス」だ。従来、フィットネスといえばジムなどの店舗で運動するものが主流だったが、コロナ禍によるライフスタイルの変化などが後押しとなり、自宅にいながらトレーニングができる「ホームフィットネス」は注目の分野。読者の中でも、「コロナ太り」対策のために自宅で運動を始めたという人もいるのではないだろうか。

黙々とひとりで筋トレをする方法、YouTubeやTikTokの投稿を見ながらエクササイズするスタイル、Zoomを使ってパーソナルトレーナーの指導を受けるなど、スマホやタブレットなどの進化とともに、サービスも進化中だ。

そんなホームフィットネス市場に登場したのが「MIRROR FIT.」。2022年2月21日から「Makuake」で先行発売。本体価格は16万4780円、入会配送料が3万3000円。そのほか、アプリの使用料がひと月あたり6578円だ。

販売するのは、ミラーフィット株式会社。同社は、人気婚活サバイバル番組「バチェラー・ジャパン」シーズン4でおなじみの黄皓氏が代表を務めるスタートアップだ。

「運動を続けている人は奇跡を起こしている人だと思っている。運動するという気持ちになっただけOK。そこから続けられればさらに奇跡。皆さんにも奇跡を起こし続けて欲しい」と黄皓さんはMIRROR FIT.に込めた願いを話す。

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MIRROR FIT.は、スイッチを入れてプログラムを選択すればすぐに運動を始められるフィットネスガジェット。筋力トレーニング、HIIT、ピラティスなど13カテゴリー、500種類以上のプログラムを用意している。5分~60分で時間別にプログラムを用意しているため、スキマ時間にちょっとだけ身体を動かしたり、休日にしっかり動かしたりなど、ライフスタイルに合わせてプログラムを選べる。忙しい生活の中で、「いま運動がしたい」というタイミングですぐに動けるのが、MIRROR FIT.の良さだろう。

「自分がなりたい自分に投資する」マインド“フィット”フルネス。

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「従来のタブレットなどでは、自分の姿がみえません。MIRROR FIT.は鏡なので自分の姿を映し出し、フィードバックがあるところが強み」と、黄皓さんは説明する。

MIRROR FIT.は、ディスプレイ部分が鏡なので、トレーナーと自分の姿が映し出される。すると、正しい動きになっているかを自分で確認しながらトレーニングができるというわけだ。

さらに、もっと奥深くマインドチェンジのきっかけにもなるという。MIRROR FIT.はエクササイズをしないときは、大きな鏡だ。想像してみてほしい。普段の生活の中で、ふとした瞬間に、自分の姿がMIRROR FIT.に映し出されるのだ。

SNSの投稿ではアプリで加工しても、自宅の鏡の前では素の自分。今の自分の姿、体型がそこにある。「鏡に映し出すことで、本来の自分と出会うきっかけになる」と黄皓さん。

鏡の前で立ち止まり、自分の現在の姿を認識し、そこから「自分がなりたい自分に近づける」ためにはどうするのか、何に投資するのかを知る。自分を深く知り、生き方をデザインするきっかけになるのがMIRROR FIT.(鏡)なのだという。

個性を大事にするからこそ、パーソナルセンスが問われる時代

鏡に映った自分と向き合うきっかけになるだけでなく、もっと実践的なパーソナライズ化もMIRROR FIT.の魅力だ。エクササイズ時にフォームが間違っている場合に指摘する「AI採点プログラム」のほか、二の腕回り、胸囲、ウエスト、ヒップ、太もも周りをMIRROR FIT.のカメラがスキャンする「3Dボディスキャン機能」サービスの提供を予定している。

フィットネス業界はパーソナライズ化が進んでいる業界だ。画一的なトレーニングではなく、なりたい体型や目標に近づけるため、パーソナライズされたメニューをこなす人が増えており、パーソナルトレーニングの需要が伸びている。自分らしい生き方や自分が大切にするものを知り、自分にフィットするものをチョイスする、いわば「パーソナルセンス」としてのフィットネスが求められてきているのだ。

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フィットネス界のゲームチェンジャー「MIRROR FIT.」は、家の中で毎日遭遇する鏡というアイテムを使って、「パーソナルセンスとしてのフィットネス」の提供にいち早く注目。従来は店舗に赴いて行なっていたトレーニングを、自宅で行なうことでハードルを下げた。

しかも「3Dボディスキャン機能*」や「パーソナルトレーナーとのコミュニケーション*」といったサービスなどを用いて、より深く自分を知り、パーソナライズされたサービスを提供する。そして、運動を継続できるよう、鏡によって自分自身に向き合うきっかけを作り、「モチベーションスイッチ」としての役割も果たす。

*今後リリース予定

鏡が、ライフスタイルを広げる「扉」になる

続けられるフィットネスをサポートする「MIRROR FIT.」だが、使い方次第で日常生活の中での楽しみ方も広がる。Androidを搭載しているため、アプリをダウンロードすればYouTubeやAmazon Prime Videoの視聴、オンラインミーティングのディスプレイとしても使用できるのだ。

「デバイスの設計・販売のほか、プログラムの企画運営なども自社で行っている。

現在はフィットネス中心のサービスだが、将来的には、ファッション、エンターテイメント、コミュニケーションなどさまざまなコンテンツを提供する考え」と黄皓さんは展望を語る。自社開発にこだわるのは、今後も長期にわたって人々の生活をより良くするコンテンツを提供していこうという、強い意志の表れでもある。

さらに、コンテンツの提供には、別の狙いも伺える。家の中にあるディスプレイを思い起こすと、スマホ、タブレット、テレビ、パソコンなどが思い浮かぶ。MIRROR FIT.の液晶ディスプレイは32インチ。丁度、テレビとパソコンの間くらいの大きさだ。

MIRROR FIT.は、日常生活に溶け込む鏡にフィットネス機能を持たせ、運動以外では動画視聴、リモートワークなどで活用できるようにしている。ここにさまざまなコンテンツを提供していくということは、見方を変えれば、家庭の中の大型ディスプレイの役割をMIRROR FIT.に集約させるという狙いを感じさせる。

スマホの登場によって、電話の機能が大きく変化しライフスタイルそのものが変化したように、MIRROR FIT.の登場は、フィットネスのあり方だけでなく、家の中での時間の過ごし方そのものをチェンジさせるかもしれない。パーソナルセンスを刺激するデバイスとして、MIRROR FIT.がどう成長していくのか、今後も目が離せない。

『MIRROR FIT.』

Text.伊森ちづる

取材協力:ミラーフィット

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栄養士/クリエイティブディレクター
藤原 奈津子

秋田県出身。6種のクリエイティブ職種で第一線活躍し続ける新型フリーランス“ダヴィンチworker”として注⽬される。“ものづくり”の先をデザインする独自の「アプローチデザイン思考法」を軸に、クリエイティブディレクター/コピーライターとして、雑誌広告などで広告賞も受賞。料理研究家として、雑誌、広告、CM、TV、レシピ開発など実績多数。PR広報/ブランディングプランナーとして「もち麦」のブーム構築など、担当ブランドは続々ヒット。しかも、キッチンツール萌えと独自解釈が高じ、おもしろ過ぎるキッチンツールマイスターとして通販番組に出演し完売を連発中。
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