小川あんです。俳優や映画評などの執筆をしてます。
趣味だった映画にお仕事として携わって10年。最近思うのは、新しい趣味を作るって難しいということ。何かないかなぁと思いつつ、2024年はついに……! 「趣味は登山です!」と自信をもって言えるくらい、たくさんの山を巡りました。
新しいことを始めるのには初期投資が大事。いろんな店舗にいって、見つけたお気に入りのブランドはMILLET(ミレー)。いろいろなアイテムを揃えたのですが、今回はその中からザックをご紹介します◎
小川あん
1998年生まれの俳優、映画ライター。井上苑子「だいすき。」、 [Alexandros]「ムーンソング」、ヒトリエ「アンチテーゼ・ジャンクガール」などのMVにも出演。太田達成監督の主演作『石がある』、池田健太監督の出演作『STRANGERS』が全国各地で公開中。
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登山に長い歴史があるように、それを支える登山用品ブランドにも偉大な歴史があります。
MILLETは1921年にフランスのアネシーで創立。公式HPに掲載されている“登山一筋”な歴史も興味深いので、ぜひ読んでみてください!
さて、この「スイウ」シリーズは、軽量かつ多機能で雨にも強く、快適に背負える逸品。そういえばザックにウィメンズとメンズが用意されているのって珍しいなと思います。
お気に入りのポイントは、背面長とショルダーベルトのカーブ。女性が背負ったときにフィットする設計になっていて、とにかく疲れにくい。荷室の口がドローコードで大きく開くので、大きな荷物もスムーズに出し入れできます。使い勝手が抜群で、本格的な登山でも◎
上部には小物を入れるジッパーポケット付きで、両サイドには太めのボトルも入るマチ付きポケットもあります。
神保町は本の街というイメージがあるけれど、実は“登山用品店の街”でもあるんです。靖国通り沿いには大手の店舗から個人店までが連なっていて、一際目立つのが『石井スポーツ本店』。ここは、登山家たちの大広場。ベテランからアマチュアの方までが集まる場所です。いろいろな登山ブランドの店舗も回ったけど、『石井スポーツ』の独特な“山サークル”感にウキウキして、仲間入りの印に本店の神保町で購入しました。
店内のフックにランダムに掛けられている、カラフルなザックたち。大きさやブランドもそれぞれ違います。その中から見つけた「スイウ30」は、4種類あるサイズの中でも最大。抜群に目立つ白に一目惚れして、カラーも迷わずに即決めしました! このサイズは、日帰り登山修行のおともに最適◎
購入してから、たくさん使って、いい感じに汚れてきた白のザック。新品の状態からクタクタになっていくのも愛着がわきます。そして、下山後に1回1回ウェットティッシュで汚れを落とす作業も好き。「これだけの山登ったんだな〜」とか「もっともっと登りたい!」と眺めてるたびに登山意欲が掻き立てられてきます。
わたしの登山は日帰り6〜9時間コース。テント泊するには、まだまだトレーニングが必要。それまではこのザックと一緒に歩いていけたらと思います。
あと、実は上ポケットに防災用具も入れてます。ヘッドライト、行動食(非常食)、簡易トイレなどなど。これを持ってすぐ避難できるようにしていて、「いい使い方だなー」と我ながら思います(笑)。
登山服を着て、靴を履いて、このザックを背負えば、日常からちょっと離れて清々しい気持ちになれます。そして、山へ向かう。
生まれたときから、わたしは東京という大都会の中にいたのですが、この頃は忙しいリズムが当たり前になり、気づいたら疲れてしまっていて。でも、2024年はこのザックが、わたし自身をどこまでも運んでいってくれました。
凸凹な山道を歩けば、澄んだ水、そり立つ樹木、野生の動物に出会う。このルーティンが今、わたしにとってとても大切なことです。姿勢を正す、っていうのかな。邪念を振り払って、自然と向き合う時間を大切にしていきたいです。