情熱は視線を奪う。
そう表現したくなる音楽ユニットが、どんぐりずだ。耳に残るリリックとダンサブルなトラック、力強いパフォーマンスで全国のフロアを沸かせる森さんとチョモさん。飄々としつつ芯のある佇まいには、どこにいても際立つ存在感がある。
そんなどんぐりずを見ていたら、G-SHOCKの新シリーズ「FLAME INSIDE」を身につけてもらいたくなった。オレンジとブルーの2色を展開し、グラデーションカラーで“情熱の炎”を表現した腕時計は、故郷・群馬県桐生市を拠点に全国で挑戦を続ける彼らにぴったりだ。
今回はG-SHOCK「FLAME INSIDE」シリーズと、どんぐりずによるファッションシューティングを決行。二人のルーツやライフスタイル、音楽制作にまつわる言葉とともにお届けする。舞台は、どんぐりずが日頃からよく訪れる桐生市の4つのスポットだ。
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どんぐりず
(写真左から)ラッパーの森とプロデューサーのチョモによる音楽ユニット。中学生時代に結成し、2015年に1stアルバム『世界平和』をリリース。現在はハウスやテクノ、ヒップホップなどの要素を盛り込んだ“ぶち上がる”楽曲を手がける。
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SPOT1『水道山公園』 二人の“野生的”ルーツについて
ガタガタと音を立てながら、ロケバスが急な山道を登る。桐生の中心街を離れて20分ほどで辿り着いたのは、どんぐりずが学生時代によく訪れた『水道山公園』だ。秋晴れの中、見晴らしの良い丘で二人のルーツについて聞いた。
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――二人は実家が徒歩20秒の距離にある幼馴染だと聞きました。お互いの第一印象は?
「イケメン。出会ったのは小学生の頃かな。学年は一つ違うけど、小さい学校だったからよく一緒に遊んでました」(森)
「俺もいい男がいるなと。お互い音楽好きだったから気も合ったよね。中学の時には一緒にJ-POP の弾き語りをしていました」(チョモ)
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――学生時代、桐生ではどのように遊んでいましたか?
「小学生の頃は一緒に川に飛び込んだり、手作りの弓で木の実を撃ったり。実家が山の中にあったから、めちゃくちゃ野生児でしたね(笑)。桐生市の中心街まで降りるようになったのは中学生からです」(チョモ)
「『水道山公園』によく来たのは高校時代かな。眺めがよくて、雰囲気のいい洋館もあって、当時付き合ってた子と来るならここだった。『like a magic』っていう曲のMVでもデート場所って設定で使ったね」(森)
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「GA-2100FL-8AJF」2万900円
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――どんぐりずの音楽性も桐生市で養われましたか?
「間違いないですね。桐生市には元々クラブが2軒あって、DJ の先輩が多かったんですよ。色々なジャンルの音楽に挑戦したくなる環境でしたね」(チョモ)
「みんな好きなカルチャーにプライドを持っていた。音楽やファッションが世代を超えて受け継がれていく雰囲気があるんです」(森)
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水道山公園
〒376-0056 群馬県桐生市宮本町2
TEL:0277-22-8636
SPOT2『一の湯』 “俺は俺”でいられる街・桐生市について
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「森くんいつも二日酔いなのに、今日はキマってるね」。
ここは桐生市の中心街にある『一の湯』。迎えてくれた女将が二人と親しげに話す様子からも、ここがどんぐりずの憩いの場であることが分かる。
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――日頃、リフレッシュはどのようにしていますか?
「俺らが制作をしているスタジオが桐生市の中心街にあるので、近くのお店に遊びに行きますね。『Bryü』っていうクラフトビールのお店が最高なんですよ」(チョモ)
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「『一の湯』に本気で浸かります。熱い湯船でしっかり休んで、コーヒー牛乳飲んで、帰って寝る。そんなルーティンですね。ここは昔ながらの雰囲気を残しながらも綺麗で、居心地がいいんです」(森)
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――桐生市の好きなところは?
「“気”がいいんです。高い建物がなくて開けてるからかな。こっちに帰ってくると『空、デカくない?』って思います」(森)
「人の温度感がちょうどいいんですよね。温かいけど干渉し過ぎない。だから“俺は俺”って周りを気にせず制作に集中できるんです」(チョモ)
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一の湯
〒376-0031 群馬県桐生市本町 1-4-35
営業時間:17:00〜23:00(日曜のみ 7:00〜)
定休日:月、7日、17日、27日
Instagram:
@ichinoyu.sento
SPOT3『North Moon』 ファッションへの“偏愛”を語る
次に訪れたのは、どんぐりずの友人が営む『North Moon』。古着屋が10軒ほど並ぶ桐生市の中でも、際立った個性を感じる店だ。ここでは二人にG-SHOCK「FLAME INSIDE」をイメージしたコーディネートを組んでもらった。
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――ファッションのこだわりを教えてください。
「いろいろなカルチャーを混ぜますね。フレンチスタイルやアメカジに、UKのパンクを感じる革ジャンとかレゲエ調なラスタカラーのアイテムを合わせるイメージ。どこかに音楽の要素を入れるのが好きです」(森)
「森はどんぐりずの“洋服担当大臣”だよね。俺は逆にコーディネートを考えるのが苦手で、森に聞くことが多いです。最近は10現場くらい同じパンツを穿いたこともあったな(笑)」(チョモ)
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――『North Moon』の魅力は?
「桐生市のヴィンテージショップはアメカジ系が多いんですけど、ここはヨーロッパのブランドのアーカイブとか、年代が浅いけど面白いデザインの服が多い。オーナーの北村が東京のセレクトショップで働いていたから、古着屋以外のルーツも感じますね」(森)
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――今回、「FLAME INSIDE」シリーズを軸にコーディネートを組んだ感想を教えてください。
「『FLAME INSIDE』を身につけると腕に目線がいくのがいい。『ダイアルの色を他のアイテムで拾うなら何を着ようか?』って考えてコーディネートするのが楽しいです。合わせたのは淡いブルーのデニムジャケット。前の持ち主が襟をビーズでデコってるのがパンクっぽくてイケてますね」(森)
「ダイアルがオレンジだから、茶色系のジャケットを選びました。袖を折り返すと柄が入っているのがお気に入りですね」(チョモ)
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North Moon
〒376-0045 群馬県桐生市末広町 2-13 パンファン第3ビル1,2階
営業時間:13:00〜20:00
定休日:水
Instagram:
@northmoon_kiryu
SPOT4『NORRY'S COFFEE』 “ネオい”新作G-SHOCK「FLAME INSIDE」の魅力
この日二人の手元を彩ったのが、11月22日に発売されたG-SHOCK「FLAME INSIDE」シリーズだ。八角形のフォルムや厚さ11.8mmというコンパクトさが魅力の「GA-2100」と、4つの大型液晶を搭載した「GA-100」の2種類がラインナップ。どちらもグラデーションで“情熱の炎”を表現したデザインが特徴で、オレンジとブルーの2色が展開する。
二人の行きつけのカフェ『NORRY'S COFFEE』でG-SHOCKの思い出や、「FLAME INSIDE」シリーズの魅力について語ってもらった。
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「GA-2100FL-8AJF」2万900円
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「GA-2100FL-1AJF」2万900円
――G-SHOCKに初めて触れたのはいつですか?
「学生時代に親父のを借りていましたね。あとは高校の先輩が身につけていて『カッコいいな』って思った記憶もあるな。そう考えると身近な存在でした」(森)
「俺も親父がつけてたな。デジタル表示の“強えです”って感じのデザインで。当時はダイアルが大きい腕時計が流行っていたので拝借したこともありました」(チョモ)
――「G-SHOCK」の魅力はなんですか?
「カルチャーの匂いがしますよね。1990年代にウータン・クランとかがティンバーランドのブーツと合わせてスタイリングしているイメージ。ヒップホップと相性がいいなと。あと、俺は酔っ払って身につけているものをよく壊しがちなんですけど、G-SHOCK はタフだから安心してつけられそうです」(森)
「『G-SHOCK』のロゴや複数あるボタンに“テック”な要素を感じます。俺たちのハウスやテクノミュージックを取り入れた音楽性とも相性がいいですね」(チョモ)
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――「FLAME INSIDE」をつけた感想を教えてください。
「デザインが近未来っぽいというか、“ネオい”っす。ダイアルがキラキラしてるのがかわいいし、存在感があるからコーディネートの軸になる。最初に見た時はオレンジが俺の雰囲気に合うと思ったけど、身につけてみるとブルーもクールで好きだな」(森)
「バンドの部分が黒とグレーのグラデーションになっているのがお気に入りのポイントです。今日みたいに銭湯行くときにさりげなく合わせてもいいけど、ライトがついているからクラブとの相性も良さそう。今度パーティがあったら身につけていきたいです」(チョモ)
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NORRY'S COFFEE
〒376-0046 群馬県桐生市宮前町2-8-6
営業時間:12:00〜19:00
定休日:月、火
Instagram:
@norryscoffee
Interview with どんぐりず 進化する音楽性と、変わらない情熱
バンド編成で臨んだ『世界平和』に始まり、二人で手がけた『愛』、電子音楽とラップを融合させた『baobab』や『4EP』シリーズを経由し、2024 年にはハウスやクラブミュージックの要素を色濃く取り入れた『DONGRHYTHM』へ。アルバムごとに新たな“どんぐりず像”を見せる二人の情熱と、これからの挑戦とは。
――どんぐりずを結成した当初はどのようなスタンスで楽曲を制作されていましたか?
「実験ですね。音楽好きな友達と一緒に『このジャンルを組み合わせたら面白くない?』っていろいろ試した結果が『世界平和』です」(森)
「あの頃は披露する場がなかったし、クラブもライブハウスもよく知りませんでした。音源になるのがゴールだったので、活動の記録をひたすら作る感じでしたね」(チョモ)
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――『4EP』シリーズで明確に音楽性がダンスミュージックにシフトしたように感じました。
「ライブでお客さんのリアクションを見るようになってから、みんなで盛り上がることを意識するようになったんですよね。『この瞬間にこの音が入ったら盛り上がるかな?』って思ったところで、予想通りのリアクションをもらえたりとか、そういう瞬間が嬉しかった。あとはMONDO GLOSSOの大沢伸一さんやダンスミュージックのプロデューサーの青山翔太郎さんのような先輩が目をつけてくれた影響も大きいです」(チョモ)
――2024 年にはアルバム『DONGRHYTHM』をリリースしました。どのような思いで制作しましたか?
「全振りです。今までのようにヒップホップの要素を混ぜるとかはほぼなく、ダンスミュージック一本で勝負したかった」(チョモ)
「最近はスタイルが固まってきたというか、“どんぐりずらしさ”を考えなくなったな。俺もチョモもそれぞれがやりたいことを貫いただけです」(森)
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――二人が音楽作りで情熱を注いでいることは?
「リリック。メッセージを詰め込みすぎず、たくさんの人が頭を空っぽにして盛り上がれることを考えています。実は子どものファンも多いって聞いた時は嬉しかったな」(森)
「音の“鳴り”ですね。配信された音源ではカッコよく聴こえても、クラブやライブハウスのスピーカーだと意外とよくないこともある。そういう時は入念に調整しますね。現場でいかに踊れるかを考えています」(チョモ)
――二人にとってライブとはどのような存在ですか?
「原動力」(森)
「俺もそうですね。ライブが楽しいから曲を作っています」(チョモ)
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――今後のどんぐりずとしての展望を教えてください。
「ヨーロッパに行きたいよね。その時々でトレンドの都市があるらしくて。先輩から聞くと、今はベルリンのクラブシーンの熱気がすごいそうなんです。そこで日本人として“ぶち上げて”みたい」(森)
「逆に、本場のダンスミュージックに“食らいたい”気持ちもある。その先でどんぐりずとして新しいものを生み出せる気がします」(チョモ)
――最後に、ユース世代にメッセージをお願いします。
「踊ってこ!」(森)
「一緒にパーティで乾杯しましょ!」(チョモ)
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G-SHOCK「FLAME INSIDE」
G-SHOCKのブランドアイデンティティである“挑戦”をテーマに、胸の内で燃える情熱の炎を、鮮やかなグラデーションカラーで表現。エネルギッシュなオレンジとクールなブルーの2色がラインナップする。バンドはブラックとグレーを配したスモークを彷彿させるデザイン。
発売日:2024年11月22日
問い合わせ先:カシオ計算機 お客様相談室 0120-088925(時計専用)
公式サイト
Photo:菊地晶太
Text&Edit:山梨幸輝
Styling:Hiroki Matsui
衣装提供:『古着屋SAKASHITA 三軒茶屋店』
Sponsored by : CASIO
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