慣れないテレワークに戸惑うみなさん、逆に理想の仕事場は自宅にこそ作れます!
というわけで、長年テレワーカーとして活躍してきた4名に、個性あふれるこだわりのデスクを見せてもらいました。
社会は大きく様相を変え、毎日の出勤はスタンダードでなくなった。「家族がいるし、急に在宅で仕事をしろと言われても…」、そうつぶやくビジネスパーソンは多い。しかし、住めば都というか、理想の職場を自宅に構える「テレワークのプロフェッショナル」たちがいる。
つまり蛇の道は蛇、というわけで自宅を仕事場として活用している達人4名にテレワークスペースを見せてもらった。
デジタルガジェット、アウトドアギア、こだわりの素敵なインテリア、究極のミニマムスタイルなど、テレワークのベテランたちが試行錯誤したアイデアが満載。仕事への集中を意識した部屋か、遊び心を満たすか、テレワークスペース作成時のヒントになるだろう。
テーマは.....
いつでもフルチャージできるガジェットデスク
テレワーク歴25年の猛者である武者さんは、ライティング業務のほかにWEBメディアコンサル業務も請け負っており、多くの最新情報を目にしやすいようにと、ディスプレイは大きく広いものを設置。その上で、手の届くところに数多の機器があるという環境を目指している。特に重視するのが充電環境。デジカメやスマートフォンのバッテリーや充電ケーブルは、立ち上がらずとも手元に持ってこられるように試行錯誤を繰り返している。
間取りの関係上で壁側に仕事机を置けないため、IKEAの組み立て家具やメタルラック、100円均一アイテムやプロ用撮影機材を組み合わせて、「手の届く」ワークスペースを作り上げた。メタルラックにタイラップで留めたダイソーのワイヤーパネルがポイント。cheeroの磁石入りケーブルクリップや、100均のワイヤーバスケットを使うことで、棚部分だけではなく、側面にも多くのガジェットを収納・充電できるスペース実現する。
ガジェットライター
武者良太さん
1971年式のフリーライター。ガジェット機器のレビューや市場調査などを担当。元Kotaku Japan編集長。
テーマは.....
好きなものに囲まれた
マイスペース
独立から20年、ずっとテレワークという窪川さんはデスクが特徴的。「ワークデスクは、大学に入った際、親に勉強机を買う費用としてもらったお金で買った、ミニビリヤード台です(笑)」。って、オシャレすぎて丸ごと真似したくなるレベル。ビリヤード台をデスクにするにあたり、簡単な図面を書いてガラス屋さんに行き、カット&面取りしてもらったとのこと。さすがインテリアスタイリストと言うべきセンスの逸品だ。
ビリヤードデスクをベースに、お気に入りの「ボビーワゴン」や「ウーテンシロ2」といった収納アイテム、照明は「アーキムーンソフト」、ヴィンテージチェアの「アルミナムチェア」(ビリヤードのラシャに合わせたグリーン系生地のもの)をセレクト。好きなものに、座ったままアクセスできる工夫が凝らされている。
インテリア&プロップスタイリスト
窪川勝哉さん
インテリアのみならず車や家電、ステーショナリーなどプロダクト全般に造詣が深いインテリアスタイリスト。東洋大学ライフデザイン学部非常勤講師。
テーマは.....
約2畳の
フレキシブルスペース
フリーのスタイリストとして10年以上のテレワーク歴を持つ宇田川さん。仕事柄、借りてきた荷物で部屋がいっぱいになることは当たり前。なので、基本的にはオープンなスペースをベースに、時にはテーブルを置いて原稿を執筆したり、時にはラックを出してスタイリングを組んだりと臨機応変に対応できるスタイルに。「限られたスペースを考えると、『オープンスペース⇄ワークスペース』ようなスタンスに行き着きました」という。
頻度が高いスニーカーを収納するついでに、軽く作業したいときのスペースを確保。デスクの高さを使うことで、限られた空間で多くのものを収納できるよう意識している。大抵は荷物置きとして使うことがメイン。フローリングは傷つかないように布やラグを敷き、スタイリストらしいビジュアル的な気の使い方が見られる。
スタイリスト
宇田川雄一さん
ファッションスタイリスト。2008年アシスタントを経て独立。メンズのビジネススタイルが得意で最近は執筆も行う。
テーマは.....
環境に左右されない
究極のミニマムスタイル
環境変化がパフォーマンスに影響しないよう、ツールはノートPCのみ。「マウスやサブディスプレーなどに慣れると、それがないと効率良くできない仕事が発生するので使わない」という潔さ。新幹線でもカフェでもソファでも、移動しながら常に同じ成果を産み出したい人向けだ。ワークスペース構築に最低限のお金しか掛からないのも◎。ただし、高い集中力と環境適応力、動じない鈍感力など、強いメンタルとフィジカルが求められる。
スタンダードな仕事場はダイニングテーブルだが、リラックスしたいときのソファ、煮詰まったり眠くなったときはスタンディング、応用の幅が広いチェアの膝上と、気分に合わせてワークスペースを変える。「超本気で原稿を書くときはデスクを使います」とのことで、集中したいため周囲に余計な物は置かない。
Beyond プロデューサー
滝田勝紀
IoTやデザインに特に精通する家電スペシャリスト。「楽天ROOM」ではフォロワー数70万人以上を誇る。