「ハシゴ酒するなら、蔵前」。最近、そんな噂をよく耳にする。なんでも蔵前エリアには、缶や瓶のお酒を買ってその場で飲める“角打ち”のお店が増えているらしいのだ。しかもオリジナルの酎ハイを手がけていたり、ジンやウイスキーの本格的な嗜み方を教えてくれたりと、その特徴もさまざまなのだとか。
定時で上がれた日は、そんな“ニューウェーブ”な角打ちをハシゴしたい。趣向を凝らした一杯をサクッといただいて、夕暮れ時から心地よく酔えたら、きっと最高。というわけで、今回はお酒好きな漫画家・イラストレーターの石山さやかさんが個性豊かな3軒を体験。その魅力をレポートにまとめてくれた。
石山さやか
イラストレーター・漫画家。広告代理店に勤務したのち、2015年からフリーランスのイラストレーターに。雑誌や書籍の装丁や挿絵などを手がける。2016年に漫画家としてもデビュー。著書に『サザンウィンドウ・サザンドア』(祥伝社)など。近年は似顔絵イベントも不定期で開催中。「久々に仕事終わりにハシゴ酒。17時から飲むと会社員時代に定時で上がれた日を思い出しますね(笑)」
Instagram:@ishiyama_sayaka
X:@shiya07
豊富な品揃えと発酵おつまみに目移り。“街の酒屋”の進化形『角打ちカフェ フタバ』
角打ちカフェ・フタバ
隣接する系列店『からあげサイダーフタバ』のからあげのほか、「きゅうりの塩麹漬け」「野菜ラペ」などの手作りおつまみや昔懐かしい駄菓子も提供。ずらりと5つ並んだ冷蔵庫には国内外のビールや日本酒などが揃う。パンの耳や試作品のコーヒー豆などを蔵前で醸造したアップサイクルビール「蔵前WHITE」「蔵前BLACK」は想像以上に“素材”を感じる初体験の味わいでおすすめ。
住所:東京都台東区蔵前4-37-4
営業時間:月木15:00〜21:00、金11:00〜21:00、土日11:00〜20:00
定休日:火水
TEL:03-3861-1138
Instagram:@kakuuchi_cafe_futaba
オリジナル焼酎と下町情緒を堪能。地元に愛される新鋭酒場『NOMURA SHOTEN』
NOMURA SHOTEN
バーのコンサルティングやカクテルのプロデュースなども手がける野村空人さんが2022年にオープン。オリジナルのチューハイやユニークな味わいのクラフトジンなど、他ではあまり目にすることのないメニューを堪能できる。週末は餃子やタイ料理などの飲食店とコラボレーション企画を行うことも。正面にある「三筋湯」で一風呂浴びてから「NOMURA SHOTEN」で飲む“黄金ルート”はぜひ一度は体験したい。
住所:東京都台東区三筋2-5-7 1F
営業時間:17:00〜23:00(金16:00〜、土15:00〜、日15:00〜22:00)
定休日:水曜
TEL:03-5846-9755
Instagram:@nomura_shoten_tokyo
約600種類のリキュールを香水感覚で。“選び方”と“嗜み方”を知れる『きみどり』
きみどり
高円寺の『Bar 私』のオーナーでもある森本隆介さんが2023年にオープン。世界各国のウイスキーやブランデー、ジンを1杯600円前後から試飲することができる。気に入ったお酒は30ミリリットルから購入可能。「水でさっと洗った氷を入れて、次にトニックウォーター、最後にジンを入れると美味しい」など、自宅でも再現できるおすすめの飲み方を丁寧にレクチャーしてもらえるのも魅力。
住所:東京都台東区浅草橋3-25-5 ペリエ浅草橋 2F
営業時間:14:00〜21:00
定休日:火
TEL:03-6844-3934
Instagram:@kimidori_hls