普段から漫画をよく読む私にとって、2023年のお気に入りになった作品が『女の園の星』。
この漫画に最初に出合ったのはもう少し前になるが、読み始めた時の衝撃を今でも覚えている。ワイワイとした女子校の生徒、対照的に落ち着いた星先生、シュールな笑い。日常のようで、非日常。
普段の私は少年漫画ばかりを好んで読むが、この日常のシュールさに圧倒されてしまい、著者、和山やま先生の大ファンになった。
今も1巻から何度も読み返すくらい、激推し。著者の作品『カラオケ行こ!』『ファミレス行こ。』『夢中さ、君に。』も大好きだ。
マツヤマイカ
短尺の動画投稿を中心に得意なイラスト、ダンス、歌、ネタ動画を活かしたオリジナルのコンテンツをSNSに投稿するデジタルクリエイター。SNSの他に、モデルやイラストレーター、アーティストとしても創作の幅を広げている。
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元々、すごくおもしろいと世間で話題になっていて、本屋さんでもオススメされていたのでずっと気になっていた。友だちにプッシュされ、軽い気持ちで手に取ったのがこの作品と私の出合いだった。
軽い気持ちで手に取ったのに、驚くほど私のドツボにハマり、思わずガッツポーズをしたくなるほどの高揚感に包まれたのを覚えている。
女子高生と、その女子校の先生達によるシュールな日常漫画。
日常に隠された非日常のようなおもしろさ、個性的なキャラクター、シュールなゆるさ、全てのバランスが120点すぎる漫画。
生徒が先生のあだ名を裏で付けていたり、日誌で絵しりとりが始まったり、先生と生徒の距離感等、「あったあった〜」と思わず口に出して共感してしまうほど私たちが生きた学生時代にもリンクする。
その反面、「こんなことある!?」とツッコミたくなってしまうようなカオスな内容を至って真剣に、シュールに描いている要素も多く、そのカオスさで読者を置いてけぼりにしてほしいと願ってしまうほどの爆笑不可避漫画である。
個人的には先生同士の会話が新鮮で、いい意味でくだらない内容を真剣に会話し、生徒と共に日常をこなしていくところが面白い。そして顔が良い。
上げ出したらキリが無いが、なんといっても和山先生の絵のタッチが大好き。細部まで細かく、くっきりハッキリとした繋がりのある線、少しレトロちっくな絵柄、そして和山先生作品に必ず登場する、メガネ男子の魅力が素晴らしい。
同じメガネ男子といっても、作品ごとに性格が特徴的で魅力的。和山先生が得意とするメガネ男子とオラオラ系男子の組み合わせがあまりにも至高。対照的なキャラクターがたまりません。
そしてツッコミどころが満載の女子高生。女子高生のワードセンスがハンパでなく、何度も読み返したくなるほどの名言が多い。中でも女子高生が作る星先生のステッカー。公式グッズでも購入したが、あの星先生の卒業写真の顔がなんともシュール。ほんとに幸運をもたらしそう。クワガタボーイ、マジ感謝。
あとは星先生が酔っ払うシーンや女子高生が描くカオスな漫画のシーン……。上げたら本当にキリがないのでここらへんで辞めておきます。
こんなに面白いコンテンツを生み出してくださった和山先生には本当に感謝したいです。生まれてきてくれてありがとうございます。どうか健康でいてください。
Text:マツヤマイカ
Edit:白鳥菜都