かたい食材もやわらかく！シロカの電気圧力鍋は味が染み込みやすい【第4位】

比較したのは「豚の角煮」「かぼちゃの煮物」「カレー」で、あとは本体の「操作性」「独自機能」「お手入れのしやすさ」の合計6項目で評価している。調理についてはすべて4人分、一部をのぞいて付属のレシピ通りに行い、やわらかさや煮崩れの有無、味のしみこみなどをチェックした。日常的に使うことを考え、使いやすさも評価している。

煮込み、蒸し、炊飯、無水調理やスロー調理、温めなおしのほか、ジューシーにできる低温&圧力調理、糖質オフごはんなどもできる一台12役の高機能モデル。「高圧力」「圧力を一定にキープする制御」「自動減圧機能」という3つの技術を組み合わせたスマートプレッシャー技術で、味が染みこみやすく、よりやわらかく仕上げることが可能。一般的な自然減圧ではなく、自動減圧機能により、調理時間も短縮される。一度に4～6人分できる大容量タイプ。

水ではなくウーロン茶を使い、ネギもたっぷり入れる豚の角煮。他社モデルとは異なり、レシピそのものがヘルシーな印象だ。調理時間は244分と長めだが、かなりやわらかく、味も染みこんでいる。ただ、ネギなどからの水分が出ているせいか、少し味が薄く感じる。最後に煮詰めるとより濃厚な豚の角煮になる。なお、さっぱりした味で我が家の子ども達には堂モデルの豚の角煮が一番人気だった。

調理時間は27分。かなり煮崩れしてしまい、箸でつまめないほど。そっとトングでお皿に移したが、圧力が高すぎるのか、加圧時間が無いのか、少々不満がのこった。もう少しかために仕上げられると嬉しい。なお、味は中までしっかり染みこんでいて、かぼちゃ本体の味も引き立てており、満足度は高かった。

レシピの『ポークカレー』を参考に作った。他社のモデルと比較するとじゃがいもは2等分と素材は大きめ。調理時間も58分と長めで、できたカレーは玉ねぎがトロトロ。最初に煮込み、最後にルーを入れて混ぜる。じゃがいもはルーを入れて混ぜ合わせたときにかなり崩れてしまった。もう少し形が残った状態にしてほしいところ。

本体が下に向かって少しすぼむ形状。操作パネルが側面にあり、同じ高さで見るとは気にならないが、上から見ると見にくい。また、圧力の有無は圧力切替弁を切り替える必要があり、蒸気ふたをいったん外さなければならないのは少々面倒に感じた。内鍋に取っ手がないので、冷めるまで取り出しにくい。

他社の自動減圧機能付き電気圧力鍋は排気時の蒸気が勢いよく出てくるが、蒸気ふたがあることでほとんど出ない。キッチンカウンターなどに置くと排気が天井に届きそうなモデルもあったが、これなら安心して使える。

他社と比較すると蒸気ふたや切替弁などが多く、洗い物の点数は多め。ただ、それほど汚れることはなく、サッと洗えば汚れは落ちる。気になったのは、本体のフチ。細い溝があるので、汚れが取りにくい。本体は洗えないので、もう少しフラットにしてほしい。

100kPaゲージ圧という高圧力で、やわらかく煮込める。圧力を使う料理では、レシピ通りに作ると野菜などが煮崩れることが多かった。ただ、肉はホロホロに煮込むことができるので、野菜の食感を残したい方は、調整をして自分好みの食感を見つけてほしい。レシピでは野菜を使う調理で調理時間が若干長すぎると感じた。味付けに関してはヘルシーで、子どもも食べやすい優しい味で好評だった。

他にはないよかった点としては、蒸気が勢いよく出ないこと。圧力鍋の自動排気はかなり勢いよく蒸気が排出されるものが多く、音も大きくて驚くことがあるが、静かで蒸気がほとんど出ない。小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使うことができるだろう。

内なべに取っ手がなく、本体からも外しにくいので、熱いうちだと取り外しがしにくい。操作性に関しては、本体のフチに細い溝があり、掃除のしにくさが気になった。また、操作パネルも角度が上からだと見にくいなど、改善してほしいところがいくつかあった。

デザインはスッキリしていてどんなインテリアにも合わせやすい。サイズも大容量だが、比較的コンパクトなので、少人数でもまとめて作っておきたいという方におすすめだ。

製品貸与：シロカ