ここ数年はコロナ禍ということもあり、空気環境を整える家電に注目が集まっている。中でもサーキュレーターは空気を循環させ、部屋を効率よく換気できるため、使用する方が急増。特に今年は電気代が高騰しており、エアコンの冷暖房の効率を上げるために導入する方も多い。サーキュレーターを使うことで空気を循環させて室内の温度ムラをなくし、部屋全体を冷やせる。暖房運転の場合は設定温度を1℃下げることで約10%の省エネにつながると言われており、しっかりと部屋の空気が対流するタイプを選びたい。
そこで、今回は比較的コンパクトで置きやすい20~35畳前後用の製品をピックアップ。家電プロレビュアーの石井和美さんが、風の強さや使い勝手、お手入れのしやすさを含めて評価を行った。
・「風速」では、風速計を使用し、最弱と最大の風速を30cm離した場所で計測。
・「風の届きやすさ」では、1mごとに4本ろうそくを立てて、どこまで消えるかチェック(最大4m)。
・「操作性」では、風速計を使用し、最弱と最大の風速を30cm離した場所で計測。
・「音の大きさ」では、小型デジタル騒音計で最小と最大値を計測。数値が低い方を高評価とする。
・「お手入れ」では、ガードが外しやすさ、羽根のお手入れのしやすさをチェックする。
・「独自機能」では、ほかにはない便利な機能をチェック。実用性が高いものは高評価。
空気をかくはんしたり、涼んだり。いろいろ使いたいならコレ
Brand ドウシシャ
Item サーキレイター FCX-234D
price 1万4670円(消費税込)
spec
本体サイズ(約) 幅330 x 奥行234 x 高さ400mm
質量(約) :3.3kg
消費電力 :30W(50/60Hz)
適用畳数 :~24畳
首振り角度 :○
風量調節 :14段階
リモコン :○
「サーキレイター FCX-234D」の特徴
常に清潔に使用できる様に開発されたサーキュレーター。ファン部の6つのパーツを工具なしで分解可能な構造により、いままでになく簡単にお手入れできる。空気の吸いこみ口であり、最も埃がたまりやすいのに取り外せず掃除がしづらかった後ガード部分を簡単に手入れできるため、常にきれいな空気を循環させられる。アロマケース・アロマフェルトが付属しており、好みのアロマで香りを楽しむことも。
CHECK!「風速」
風量調節は14段階。一番弱いモードでは計測不能のそよ風だった。最大では5.2m/s。低い風量では、人に風が当たっても不快ではなく、気にならない。
CHECK!「風の届きやすさ」
真ん中あたりのモードでは、1番目までろうそくが消えた。最大モードでは3番目まで消え、4番目のろうそくが残った。
CHECK!「操作性」
風量をつまみで調節するのは、同モデルだけ。14段階もあるので、ボタンであれは何度も押さなければならないが、つまみなので調整しやすい。
CHECK!「音の大きさ」
実測で35.7~66.7dB。ごく弱い風が出せるので、最小モードでは音が小さい。
CHECK!「お手入れ」
後ろのガードまですべて外せて本体以外は洗える。外したいと思ったときにサッとできるので、いつまでも気持ちよく使えそう。
CHECK!「独自機能」
アロマケースがあり、好みのアロマを入れることができる。風に乗って、やさしい香りが部屋十に広がる。
サーキュレーターとしての役割だけでなく
扇風機としても使いたいという方にぴったり
上下首振り、左右首振り、リズム/おやすみ風など、機能が豊富なサーキュレーターだ。風量も14段階。ごく弱い風なら肌に当たってもサーキュレーター独特に強い当たりがなく、心地よく風を浴びることができる。さらにリズム風といったモードもあり、扇風機に近い扇風機だ。弱い風から強い風まで、状況に合わせて使えるのは便利だ。
本体またはリモコンの操作をしてから約60秒経過すると、自動的に点灯・点滅しているランプが減光、消灯モードにしておけば点灯・点滅するランプを消灯させることも。寝室などで使用する際、あかりが気になる方もこれなら安心して使える。アロマケースがあるのもユニーク。色々な用途で使いたい方におすすめしたい製品だ。
なお、本体サイズが大きく、同じ24畳タイプと比較すると設置場所をとる。多機能なのでボタンやランプ類も多く、操作部分も広いので仕方ないが、度台部分が広いのでスペースに限りがある方は注意が必要だ。
お手入れは前ガード ・中ガード ・羽根取付用スピンナー・羽根 ・後ガード ・後ガード固定スピンナー ・フェルトカバーに分けて隅々までキレイにできる。部品を止めているロックなどがあり、少々複雑だったので迷うこともあった。部品は食器用中性洗剤(柑橘系を除く)などで洗えるので、細かい網の部分もピカピカになるから、清潔な状態を維持できそうだ。
製品貸与:ドウシシャ