冷却グッズがBeyondすると、スマートに清涼感が手に入る

年々厳しさを増している日本の夏ですが、つらいと感じるのは歳を取ってエアコンの冷気がキツくなってしまったというところもありそう。わざわざ国に言われなくても以前よりエアコンの設定温度が高めになっていますしね。ガンガンにクーラーの効いたスーパーとかがちょっときついお年頃（アラフィフ）です……。

そんな私の“オルタナティブ”な避暑アイテムが、あのソニーが作った冷却グッズということでも話題になった「REON POCKET」の三代目、「REON POCKET 3」です。ソニー曰く、「ウェアラブル・サーモ・デバイス」である本機は、ワインクーラーなどでも使われているペルチェ素子を首元に直接当てて冷やすというもの。

首元だけ冷やしても……と思われがちですが、これが思った以上に効果的。デスクワークや徒歩での移動時などには充分に効果を体感できます。特に最新の「REON POCKET 3」は、冷却性能・バッテリー駆動時間とも従来モデルから大きく伸長したほか、センシング技術を駆使したオート動作「SMART COOL MODE」に対応し、より実用性が高まりました。

ガンガン冷やすという製品ではないので、日差しの下で激しい運動をするような人には向かないのですが、エアコン設定温度高めのオフィスで汗ばみながら仕事をしている人や、炎天下、得意先を歩いて回るような営業マンの方にはフィットすると思います。本当にグッと汗が引きますから。

そして何より「REON POCKET 3」が素晴らしいのは、身に着けていることが周りには分からないこと。ウェアラブルな冷却グッズはほかにも首掛け型扇風機や、ファン付きジャケットなどが知られていますが、どちらも見た目のインパクトがすごいというか、少なくともビジネスやデートの時には使えませんよね。でも、「REON POCKET 3」は専用インナーあるいは細いネックバンド（どちらも別売）を使って装着するため全然目立たないのです。

ただ、二代目までの「REON POCKET」はそれが同時に弱点でもありました。装着するのに専用インナーが必要というのは装いが不自由になりますし、ネックバンドは硬い樹脂製で装着感があまりよくなかったのです。

そこで三代目「REON POCKET 3」では専用アクセサリーとして従来ネックバンド（写真左）を改良した「専用ネックバンド（RNPB-N2）」を用意（写真右）。体格によってアームの位置を自由に調整できるようになったほか、本体からの排熱が籠もらないようにするよう形状も改善されています。なお、上部に取り付けられているベージュ色の羽根は、襟の高い服でもきちんと外部に排熱できるようにするエアフローシートで取り外しが可能です。

そしてもう一つ、新しいアクセサリーとして「専用ビジネスシャツ」を用意。これは一般的なワイシャツの背中側に「REON POCKET」を装着できるポケットを付けたもの。従来の専用インナーでは上にワイシャツを着てネクタイを締めると排熱の行き場がなくなってしまっていたのですが、この「専用ビジネスシャツ」ならネクタイを締めても問題ありません。見た目もスッキリしていて、言われなければ「REON POCKET」が入っているなんて分からないでしょう。

ちなみにこの「専用ビジネスシャツ」、下にインナーを着ない欧米スタイルの人のために通気性の良いメッシュの二枚生地になっています。ですので、日本の蒸し暑さでもベタベタと張り付かず、乳首が透けて思わぬセクシーを披露してしまうということもありません。これはうれしいですね！

新規性の強いガジェットは、三世代かけて熟成されるというのが通説ですが、「REON POCKET 3」もまさにそれ。アクセサリーの充実もあって、より多くの人におすすめできる完成度に仕上がりました。なお、今回は触れませんでしたが、「REON POCKET」は冷やすだけでなく、暖めることも可能（それゆえに冷温＝REONなんです）。ですので、クーラーの付いているオフィスで自分の好みに合わせてもうちょっと冷やしたい、暖めたいというニーズにも応えてくれます。もちろん、冬場はがっつり首元を暖めて寒さをしのぐことにも使えます。

電力不足が警告される中、エアコンに頼りっきりにならない、エコでSDGsなパーソナルな暑さ／寒さ対策としても「REON POCKET 3」、おすすめです。