コロナ禍になって導入したリファの「ファインバブル S」。リファといえばコロコロタイプの美顔器が有名だが、中でもこのシャワーヘッドはCMもやっているのでご存知の方も多いはず。とはいえ、シャワーヘッドで3万円という値段はおいそれと手が出せるものではない。
3台目でたどり着いた究極のシャワーヘッド
実は、筆者はこのメーカーのシャワーヘッドを使うのは3つ目で、その実力は知っていた。初代はカートリッジーを入れて美容液入りの水が出てくるタイプ。ちょっと交換がめんどうで、忘れることもしばしば。しばらくすると使わなくなってしまった。そして2台目は長い期間使っていて、しかも水流も心地よく不便はほぼなかった。ただ、かなり重くて長時間使っていると疲れるのが玉にキズ。しかし、この新製品が出て、その特徴を知るとどうしても欲しくなり、入手したという経緯。
数ヶ月使用した結果、やはり大正解だった。というのも、以前のシャワーヘッドより格段にレベルアップしていた上、本体の重量も以前より軽くなって使い勝手がよくなったことを実感できたから。1~100μmの“マイクロバブル”と、1μm以下の小ささという“ウルトラファインバブル”を同時に味わえるという。1μmは0.001mmなので、その小ささがおわかりだろうか。
つまり、ウルトラファインバブルは毛穴よりも小さいわけで、物理的に毛穴の奥までアプローチが可能ということ。個人的に毛髪に覆われた頭皮や、手が届きにくい背中をこのシャワーで流すだけでかなりすっきりする。極端な話、シャンプーや石けん、ボディブラシなどを使わなくても汚れをスッキリとさせられるのでは?とも思うが、実際のところはスタイリング剤と皮脂が交ざり合ってベタついていたり、日焼け止めなどを塗ったりすると洗浄剤なしというわけにはいかないだろう。しかし、夏の朝に寝汗を流すといった軽めの入浴ならこのシャワーの水流だけで十分だ。
風呂に漬ければシルキーバスにも
そして、おもしろいことにミストモードにして使用すると角層水分量が36%もアップするというデータもある。普通、シャワーで流してしまうと潤いも失われてしまうものだが、毛穴より小さいウルトラファインバブルは洗い流しながら潤いを与えることができるという。さらに筆者が気に入っている使い方はある程度、浴槽に湯を溜めた状態でシャワーヘッドを中に入れ、そこから湯を出すとシルキーバスになるところ。
入浴剤も入れていないのに細かい泡のおかげで湯が白濁して、まるでシルクのように肌を優しく包む。スーパー銭湯も真っ青な状態が手軽に作れてしまうのはかなりうれしい。冬の寒い時期、このようにした浴槽に浸かると体が冷めにくく、長い時間ポカポカで快適に過ごせる。
そしてこのシャワーヘッドはモードを4つに切り替えることができる。通常の“ストレート”と、それより強めの“パワーストレート”があり、好みで変えている。シャンプー時に最適な“ジェット”も毛髪までなかなか届きにくい頭皮を適度に刺激し、かなり気持ちがいい。そのほかに、細かい霧状の“ミスト”は前述したミストバス作りに適しているだけでなく、洗顔後の泡を落とす時に包み混むように流してくれる。強い水流のシャワーですすぐとたるみが助長されるという説を唱える人もいるが(個人的には根拠に乏しいとは思っているけれど)、これならその心配はない。いずれも手元のスイッチを押すだけなので、目をつぶっていても切替が可能。
あと使っていて気づいたのが、風呂掃除にも役立つということ。タイルの目地や高い位置にある風呂の窓のサッシの溝をジェットモードで流すと洗剤をそんなに使わなくても、サッときれいになる。「毛穴より小さいウルトラファインバブルがこんなことにも役立つなんて!」と、想像外のうれしい副作用だった。
製品貸与:MTG