Google日本法人が年始に開催したメディア懇親会では、各事業担当者が３分限定でライトニングトークを展開！ Geminiを中心としたAIの最新動向やGoogleの取り組みについてそれぞれ語りました。YouTube、Google Cloud、Android、Google広告など、幅広い分野におけるGeminiの活用事例や未来像が示され、メディア参加者はAIがもたらす可能性に熱心に耳を傾けていました。
Google日本法人 奥山代表 「Geminiで日本の可能性を解き放つ」
奥山真司代表は、Google日本法人のビジョン「AIの力で解き放とう、日本の可能性」を改めて強調。2024年はGeminiをはじめとする生成AIの社会実装が加速した年であったと振り返り、2025年もAIを活用した社会課題解決への取り組みを強化していくと述べました。特に、東京大学松尾·岩澤研究室との連携による47都道府県での地域課題解決プロジェクトでは、Geminiを活用した生成AIモデルの実装と人材育成に注力していくことを表明しました。
YouTube日本 仲條代表「YouTubeのコミュニティを守る」
YouTube日本代表の仲條亮子氏は、YouTubeが20周年を迎えるにあたり、コミュニティの安全確保に言及しました。実物のように見える生成AIで作られたコンテンツにはラベル表示を義務付け、フェイクニュース対策のキャンペーン「ほんとかな？があなたを守る」を継続していくと述べました。生成AIが益々使用される時代においても、より安全で信頼性の高いプラットフォームを目指していく姿勢を示しました。
YouTube広告担当 須田氏「Geminiで広告制作をより効率的に」
YouTube広告担当の須田尚宏氏は、Geminiを活用した広告制作の効率化について解説しました。従来の動画広告に加え、デジタル広告では視聴環境が多様化し、6秒動画、ディスプレイ広告、テキストなど、様々なフォーマットに対応する必要性が高まっていると指摘。ViGenAirというGeminiを活用したツールを活用することで、既存の動画素材から様々なフォーマットの広告を自動生成し、リソース不足やコスト削減に貢献できることを示しました。
Google DeepMind 全氏「Gemini：汎用人工知能への道」
Google DeepMindのプリンシパルサイエンティストである全炳河氏は、マルチモーダルAI「Gemini」について、その開発背景と将来展望を語りました。Geminiは、画像、音声、動画を理解し、プログラミングやコンテンツ制作など、様々な分野で高い性能を発揮する、まさに汎用人工知能(AGI)へと向かう重要な一歩であると述べました。また、AIエージェント機能によって、今後ますます多くのタスクが自動化され、人間の創造性をサポートしていくと展望を語りました。
AIジャパンパートナーズ 加山氏「日本の文化を理解するGemini」
AIパートナーシップの加山博規氏は、Googleが日本で行っているAIパートナーシップにおいて、Geminiが重要な役割を担っていると紹介しました。特に、地域文化を理解するAIの開発では、Geminiを活用することで、落語の創作や俳句、和歌の作成など、AIが人間の創造性を刺激し、新たな文化を生み出す可能性を秘めていると語りました。
Google Cloud 下田氏「Geminiで企業の働き方改革を加速」
Google Cloud AI/ML担当の下田倫大氏は、企業におけるGeminiの活用事例として、働き方改革に焦点を当てました。Google WorkspaceにGeminiの機能が標準搭載されることで、従業員の生産性向上、コミュニケーションの円滑化、そしてより創造的な仕事環境が実現すると述べました。また、企業独自のデータに基づいた社内用語での質問応答や、タスクの自動化など、Geminiが企業の業務効率化に大きく貢献することを示しました。
生成AIサービスGeminiアプリ担当 福江氏「Geminiアプリ：無限の可能性を秘めたAIアシスタント」
生成AIサービスGeminiアプリ担当の福江麻衣氏は、Geminiアプリが、単なるチャットボットではなく、ユーザーの生活を多岐にわたって支援するAIアシスタントであると説明しました。業界最長の100万トークンというcontext windowにより、大量の情報を処理できること、リアルタイム検索との連携によって最新の情報にアクセスできること、画像生成やレポート作成、旅行プランニングや料理のレシピ提案など、Geminiアプリの多様な機能を紹介し、その無限の可能性をアピールしました。
Google検索 鵜飼氏「旅行の検索がさらに進化」
Google検索担当の鵜飼佑氏は、旅行の検索においてAIがどのように活用されているのかを具体的に示しました。温泉地を認識して関連情報を整理する機能、ホテルのプランを比較する機能、日帰り温泉の情報を充実させる機能など、ユーザーはより直感的に必要な情報にアクセスできるようになると語りました。
Googleマップ 大沼氏「Geminiで進化する地図体験」
Googleマップ担当の大沼氏は、AIを活用したGoogleマップの進化について語りました。3次元地図やAR機能に加え、AIの言語処理能力と画像認識能力を組み合わせることで、ユーザーはより簡単に場所を見つけ、最適な経路を探索できるようになります。日本はGoogleマップにとって重要な市場であり、自動運転車Waymoの東京での展開もその一例です。Googleは、ユーザーや企業、行政と協力し、より良い地図体験を創造していくことを目指していくと語りました。日本のGoogleマップにも今後Geminiを活用した機能が追加されていく予定です。
Androidパートナーシップ 五木田氏「AndroidとGeminiの連携で、スマホ体験を再定義」
Androidパートナーシップの五木田奈津紀氏は、AndroidとGeminiの連携によって、スマートフォンのユーザーエクスペリエンスがどのように進化していくのかを解説しました。Geminiを搭載したAndroidデバイスでは、ユーザーとの自然な対話による操作、パーソナライズされた情報提供、マルチモーダル機能による直感的な情報アクセスなど、より高度なAI体験を提供できるようになると述べました。
Google広告 久保田氏「インテント マッチ：AIが実現する未来の広告体験」
Google広告におけるAI活用について、久保田佑季氏はインテント マッチがGeminiの技術を基盤としていることを明らかにしました。Geminiの高度な言語理解能力によって、ユーザーの検索意図をより深く理解し、最適な広告を配信することで、広告主とユーザー双方にとってより良い広告体験を提供できると語りました。
Google Pixel 阿部氏「Pixel：Geminiを最も身近に体験できるデバイス」
Google Pixel製品企画アジア太平洋地域ディレクターの阿部和子氏は、ビデオメッセージでPixelがGeminiを最も身近に体験できるデバイスであると紹介しました。GoogleアシスタントとしてのGemini搭載、日本語の英語への翻訳機能、資料要約機能など、PixelユーザーはGeminiの力を最大限に活用し、日々の生活をより便利に、より豊かにできるとアピールしました。
Google日本法人の各事業担当者のライトニングトークからは、GeminiをはじめとするGoogleのAIの技術が様々な分野で活用され、私たちの生活をより豊かに、そして社会をより良くしていく可能性を感じることができました。Geminiは、まさにGoogleのAI技術の結晶であり、未来を創造する力となるでしょう。
